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乳がんの基礎知識

定義

正常な細胞とがん細胞は、細胞分裂を繰り返しながら増殖していきますが、正常な細胞は、ある段階まで来ると細胞分裂を止めて、その役割を果たすことで死滅していきます。しかし、がん細胞は無限に増殖し続けて、あげくは寄生している生物が死ぬまで増殖をし続けます。

がん細胞の浸潤とは、がん細胞が増殖し続けて周囲の組織に入り込み、広がってことを浸潤といいます。そして、遠くの臓器まで旅をして、たどり着いた先で増殖することを転移といいます。浸潤と転移があることが、がん細胞と正常な細胞の大きな違いになります。

乳房は皮膚の付属器官であり、男性や未成熟な女性の乳房がふくらみのない皮膚であることなどから、理解できます。乳房は、主に乳腺組織と、脂肪から構成されています。 母乳を分泌する乳腺細胞の集まりが腺房であり、ブドウに例えるならば、ブドウの粒になります。

腺房が集まったものが小葉といい、これがブドウの房となります。小葉から乳頭まで、母乳を運ぶのが乳管で、食べ終わった後に残る小さく枝分かれした茎の部分です。普通、乳腺が乳頭を中心に放射状に15~20個並んでいます。この全体を乳腺組織と総称しています。

乳がんとは、乳腺組織に発生したがんのことで、乳腺組織の一部の細胞の遺伝子が、いろいろな要因を積み重ね変異して、がん細胞となり増殖したものが乳がんと言われています。乳がんのほとんどが、小葉を出てすぐの乳管の基底膜の上皮細胞が増殖することで発生してきます。腺房及び、乳管の内側は1層の上皮細胞で成り立っています。乳管の内側に細胞が増殖していき、そして通り道が狭くなります。これが乳管がんになり、小葉からがんができる、小葉がんが5~10%あります。

乳管がんと小葉がんは、基底膜をこえなければがん細胞も組織内で増殖したり、または別の場所に転移をすることはありません。乳管内や小葉内にとどまっているがんを、非浸潤がんといい、再発や転移を起こす可能性がほとんどない良い性質のがんです。この非浸潤がんは手術で100%に近い数字で治癒になります。